• 手描友禅
    手描友禅

    一つの布の面に世界の染色の中でも類を見ないほどの多彩な色彩を使い、「友禅模様」と呼ばれる曲線的で簡略化された動植物、器物、風景などの文様を描き出すのが特徴。 美しい扇面画に似た華麗な友禅染は、従来の模様技術と異なり、多色で自由な模様が描けて、水に浸けても色落ちせず、どんな絹に描いても柔軟であるという優れた特色をもつ染色法と、優美な模様とが相まって、華麗な印象を与えてくれます。

  • 相良刺繍
    相良刺繍

    相良刺繍は生地の裏から糸を抜き出して結び玉を作り、これを連ねて模様を描いていく技法です。非常に技術と時間を要しますが、とじ糸がなく糸が引っかからないのでどの刺繍よりも丈夫です。 玉のように縫い込むことから別名を玉縫いとも呼ばれています。 光沢はなく蘇州刺繍と同じ糸を使用しているとは思えないほどの落着き、上品さは、日本の着物には最高の技法とされています。

  • 川島織物
    川島織物

    川島織物の帯は歴史に裏付けされた高い技術に加え、数万点ものコレクションを生み出す独自のデザイン表現により高い評価がされています。高い品質を維持する為に、使用する絹糸から徹底的にこだわり、厳しい品質管理が行われています。川島織物の「本袋帯」は表・裏を同時に筒状に織り込む技法により生地の厚みが均一に織上げられ、締め心地の良さも評価されています。 着物ファンからの信頼が厚く、帯のトップブランドとして高い評価を受け続けています。

  • 龍村織物
    龍村織物

    「織の美」。龍村美術織物の魅力のひとつ、それは緻密でありながら大胆さを兼ね備えた美的要素にあります。 龍村美術織物といえば、正倉院裂や名物裂を思い浮かべる方も少なくはありません。事実、荒磯や太子間道などの名物裂は代表商品ともいえます。しかし、初代平藏の源流ともいうべき帯にも、龍村が誇る色彩・感性・技法などが色濃く表れているのもまた事実なのです。精密さと芸術性の融合。「美術織物」という言葉を世に浸透させた龍村が生地の上に織り成す“美の世界”は、昔も今も変わらず多くの方々に愛され続けています。